スタッフブログ

業務用エアコンの隠蔽配管工事とは?メリット・デメリットと注意点をプロが解説

業務用エアコンの設置や入れ替えを検討する際、避けて通れないのが配管工事の選択です。特に「隠蔽配管(いんぺいはいかん)」は、店舗やオフィスの美観を損なわず、すっきりとした空間を実現するために欠かせない工法です。しかし、建物の構造によっては設置が難しかったり、将来的なメンテナンスに影響が出たりする場合もあります。

本記事では、業務用エアコンにおける隠蔽配管工事の基礎知識から、メリット・デメリット、そして露出配管を選ばざるを得ない特殊なケースについて、プロの視点で分かりやすく解説します。この記事を読むことで、貴社の施設に最適な配管方法が判断でき、失敗のない空調計画を立てられるようになります。

▼エアコンの相談や工事の依頼はLINE公式アカウントから▼

Sun air 公式LINE


隠蔽配管工事の概要とメリット

隠蔽配管とは、エアコンの冷媒管やドレン管(排水管)を、建物の天井裏や壁の中に隠して設置する工法のことです。

  • 美観を損なわない高いデザイン性 最大のメリットは、室外機と室内機を繋ぐ配管が一切表に見えないことです。外部から見ても、外壁に配管が露出することがないため、建物の外観を損なうことがありません。店舗やクリニック、高級感のあるオフィスなど、見た目の美しさを重視する施設には必須の工法と言えます。
  • 業務用エアコンの標準的な工法 家庭用エアコンでは露出配管も一般的ですが、業務用エアコン(特に天井カセット型)の場合、室内機自体が天井に埋め込まれているため、配管も自ずと天井裏を通る「隠蔽配管」が標準的な形となります。

隠蔽配管が困難なケースと露出配管の必要性

基本的には隠蔽配管が推奨されますが、建物の構造上の制約により、配管を外に出す「露出配管」を選択しなければならないケースがあります。

  • 天井裏のスペース不足と梁(はり)の干渉 店舗の改装などで天井を高く設計し直した場合、天井裏の隙間が極端に狭くなることがあります。エアコンのドレン管は「1メートルにつき1センチ」の高低差をつけて水を流す「勾配」が必要です。天井裏に十分な高さがないと、長距離の配管で必要な勾配が確保できず、排水トラブルを防ぐために配管を一度室内に露出させて下ろす必要が生じます。また、建物の大きな梁が配管ルートを塞いでいる場合も、露出配管を検討することになります。
  • スケルトン天井(天井なし)のデザイン 近年、カフェやアパレルショップなどで見られる「天井を張らずに配管をあえて見せる」スケルトン天井のデザインを採用している場合は、物理的に隠蔽する場所がないため、すべて露出配管となります。
  • 後付け設置によるルート確保の困難さ もともとエアコンが設置されていなかった場所に、後から新しくエアコンを追加する場合、既存の壁や天井を壊さずに配管を通すルートが確保できないことがあります。このようなリフォームや増設の際にも、露出配管が選ばれるケースが多いです。

隠蔽配管を採用する際の注意点

隠蔽配管はメリットが多い一方で、工事の段階で注意しておくべきポイントがあります。

  • ドレン勾配の確実な確保 目に見えない天井裏を通すため、施工時に適切な勾配が取られていることが絶対条件です。勾配が不足すると、配管内に水が溜まり、将来的な水漏れや雑菌繁殖の原因となります。
  • 将来の交換時期を見据えた設計 隠蔽配管は壁や天井の中に埋め殺しにするため、10年〜15年後の交換時期に配管をそのまま流用できるか、あるいは抜き替えが可能かどうかが重要になります。将来的な耐用年数を見据え、メンテナンスや入れ替えがしやすいルート設計を業者と相談することが大切です。

まとめ

業務用エアコンの配管工事は、建物の構造とデザインのバランスを考えて決定する必要があります。

配管方法を決定するためのチェックポイント

  • 美観の優先度: 店舗やオフィスのデザインを重視する場合は、原則として隠蔽配管を選択しましょう。
  • 天井裏の状況確認: 天井裏に十分なスペースがあるか、排水に必要な**勾配(1m/1cm)**が確保できるかを専門業者に調査してもらいましょう。
  • 特殊なケースの検討: スケルトン天井や、後付けでの設置、または構造上の制約がある場合は、無理に隠蔽せず、機能性を重視した露出配管を検討してください。

適切な配管方法を選ぶことで、長期にわたってトラブルのない快適な空調環境を維持することができます。

店舗や事務所のエアコンの交換やメンテナンスを検討している方は、ぜひ公式LINEからお問い合わせください

Sun air 公式LINE